1978 年静岡生まれ、名古屋在住。名古屋芸術大学出身。
2012 年に「第 28 回ニッサン童話と絵本のグランプリ」にて絵本大賞を受賞。
同年 12 月、受賞作である「ぴっちとりた まよなかのサーカス」(BL 出版)を出版。
「ぴっちとりた」の絵本コンサートも各地で開催される。
メルヘンハウスやエマギャラリーなどで個展を開催。
その他、愛知県警の公式絵本や、岐阜県子供消費者教育絵本アニメーションなど制作。
個人や企業のオーダーを受けた絵本なども制作。
また絵本読み聞かせ「おはなし会 LuLu」に参加。
LINE スタンプの制作や、グッズ制作などにも注力。
イベントやワークショップ、ゾンビ太郎のイラスト全般を担当。
2018 年から NHK 講座で「はじめてのえほん作り」がスタート。
子供の頃から絵は好きで、描いていました。
そのころはキン肉マンを真似て描いていましたね。
大学に入ってからは油絵を四年描いていましたが、あまり向いていなかったみたいです。
今はガッシュを使ってます。色鉛筆やクレヨンも使うけど、ベースはガッシュですね。
大学卒業後、いくつか職につきましたが、どれも長続きしませんでした。
田舎出身なので、一つの会社にずっといる方が良いとされてきました。
転職が多いと地元ではあまりよく思われません。
色々考えた結果、次の仕事は何がなんでも続けようと思ったんです。
何をしようかなーと考えた時に、絵が好きで、子供が好きだと気がつきました。
「絵」+「子供」=「絵本」の式が、絵本作家を目指したきっかけです。
なれるかどうかわかりませんでしたが、一つだけ決めていたことは、
今度は絶対に諦めないってことでした。誰にも教わらず、ずっと我流でしたが、
なんとか今も続いています。
後から知りましたが、絵本を学べる塾や教室があるんですね。笑
もともと絵本を描くつもりはなかったです。
ただ絵に関わることをしていたかったので、オーダーで絵を描くことを始めました。
しばらくすると、絵本を描いて欲しいと頼まれました。
絵本を描くのも楽しいなぁと感じ、絵と絵本のオーダーを受けていました。
そしてある時、お客さんから「長尾さんの絵本が見たい」と言われたのがきっかけです。
「それも良いなぁ」と思いました。
でもそのころは絵本のルールを全く知らなかったので、本当に荒削りでした。
昔はなんとなくでしたが、今はオリジナル絵本に新しい可能性を感じています。
今度は出版もしている、ちゃんとした絵本作家として取り組む覚悟ができました。
これまで色々な失敗や経験も生かしていければと思います。
絵本の新しい形を作る。ぼくの新しい夢です。
影響を受けた作家さんはたくさんいますが、絵本を描こうと
思ってからはディックブルーナです。他にも大好きなレイモンド・
サヴィニャック、エドワードゴーリーからも刺激を受けました。
他にも長新太さん、荒井良二さん、和田誠さん、谷川俊太郎さん、糸井重里さん、
島田ゆかさん、いわさきちひろさん、エリックカール、エリックバトゥー、
レオ・レオーニ、モーリスセンダック、シルヴァスタイン、ジョン・バーニンガム、
他にもいますけど、まだまだ勉強不足です。
広く浅くではなく、狭く深く好きになっていきます。
なので、好きな作家さんでも、読んでいない作品も普通にあります。
新しいものを読む勇気が欲しいですね。
子供達に愛される絵本作家になりたいです。
ぼくではなく、ぼくの描いたキャラクターが日本中や世界中でが愛される。
それがぼくにとって一番の幸せだと感じます。
もちろん宮西達也さんや荒井良二さんのように絵本をたくさん出版して、
世界にも通用する作家さんも憧れます。
そこまで届くかわかりませんが、ずっと目標としています。
月並みですけど、たくさんの子供や大人たちに笑顔を届けていきたいです。
出版だけでなくオリジナル絵本を描くことで、新しい絵本のあり方を
作っていきたいです。子供達に伝えたい絵本は本当にたくさんあります。
デジタルの世界になり、何もかもが以前より速く短くなっています。
空想にふけったり、じっくりと考えたり、何もしない時間などがありましたが、
今はそれすら減っている気がします。
子供達には、絵本の余韻や余白の意味を感じ、考えてもらいたいです。
オリジナル絵本を通じて、一人でも多くの人が、絵本を好きになってもらえる
お手伝いができればと思います。