いよいよ出版!たっくんの絵本!
2021.08.29
約2年前に制作した「たっくん」の絵本。
料理研究家TAEさんと共同制作した作品で、
「色素性乾皮症」という難病と闘う男の子を描いています。
元々はTAEさんが「息子のことを残したい」「病気のことを伝えたい」
という想いから始まりました。
その当時のぼくは病気について何も知らず、
そういう子供とどう接したらいいかが分かりませんでした。
障害を抱える子供達に対して偏見はありませんが、
これまで一度も接する機会がなかったのでやり方を何も知りませんでした。
多くの人がそうであるように、
ハンディキャップを抱える方に対してどう接すればいいのか、
どう声をかければいいのか、
どこまで手を貸していいのか分かりません。
良かれと思ったことも、必ずしも相手にとってもそうであるとは限りません。
線引きが難しく、実際にいくら考えても答えが出ることはありません。
ところがたっくんに会ってみると、
ぼくの心配は全く杞憂であることが分かりました。
たっくんはぼくの手を引くと、飼っている犬を見せてくれました。
その後はゲームに誘ってくれました。
上手く話せないたっくんですが、とても優しく、
ぼくの悩みなんてどこ吹く風でした。
その後一緒にマリオカートをしましたが、上手いのなんのって!
何度やっても負けっぱなしでした。笑
そうして作ってきた「たっくん」の絵本。
最初は手製本で一冊一冊作り、ご依頼をいただいた方に届けていました。
しかし手製本は中々に大変で、すぐに作れない状況も多々あり、
待ってもらうこともしばしばありました。
そんな中でも「気にしないで、待ってるよ!」とたくさんお方に言っていただき、
本当に感謝でいっぱいでした。
その絵本が、ついに出版社から出版されることになりました。
それもTAEさんの強くて深い、まっすぐな想いがたくさんの方に届いた結果です。
ぼくのできることなんて少ししかなく、広報力も普通です。
それでも、この絵本に関われて本当に幸せです。
価値ある絵本は世の中に多くあれど、この絵本も同じように
価値ある絵本の一冊であると思います。
絵本「たっくん」はAmazonにてご購入いただけます。
是非多くの方に届いて欲しいと思います。
病気を知ってもらう、一つのきっかけになりますように。